生活設計から見た早期退職制度の意義

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平成21年12月15日
民営化前の日本郵政公社で約1万4,000 人が応募し、注目された早期退職制度。現在でも多くの企業が採用しています。この制度を利用するに際して、生活設計を考える上で、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

■早期退職制度は、誰のためのもの?

早期退職制度とは、50 歳以上とか、55 歳以上とか、一定の年齢以降、定年年齢に達する前に退職する制度のことで、一般的には、退職金が割増されたり、再就職先が斡旋されるなどの優遇措置があり ます。最近、この制度が浸透してきている背景としては、バブル経済の崩壊後、業績が悪化した企業が、高度経済成長期に大量に採用した社員を、これ以上抱え きれなくなり、雇用調整が必要であったためと考えられます。この制度を導入する企業と、利用する社員のメリット、デメリットを整理してみました。

▽企業側のメリットとしては.

高給の高年齢社員の自発的な早期退職を促す、 職場の活性化と人件費の削減を図る、デメリットとしては、.割増退職金の支払による収益の悪化、. 優秀な人材の一斉退職の懸念、などがあります。

▽一方、社員側のメリットとしては

割増退職金を受取れる、. 希望する職種や業界への早期転職が可能、. 転職支援、再就職支援を受けられる、またデメリットとして、退職後のキャリアプランをしっかり立てておかないと退職後に困ってしまう、などがあります。
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▽生活設計から見た早期退職制度

割増退職金などの優遇措置は、確かに魅力的ですが、最も大切なことは、この制度を利用して早期に退職し、その後どうするのか、ということです。
・割増退職金を加味して、その後の生活設計の見通しがつけば悠々自適な生活を送る。
・転職先が決まってからの早期退職であれば、すぐに就職する。
・退職したものの再就職が難しい場合には、失業給付をもらいながら、就職活動をする。
・退職金の一部を元手に、独立起業する。

などが考えられます。つまり、「どういう目的で早期退職するのか」ということです。例えば、割増退職金の一部を資金に充てて、長年の夢であった喫茶店や自分のお店を持つこともいいでしょうし、これまで経験したことのない、あらたな職種や業界にチャレンジするのもいいでしょう。

何のために(転職して今より高い収入を得るため、趣味や特技を活かすため、新しい ことにチャレンジしたい、社会貢献したい、…など)、これから何年くらい、どんな仕事で働くのか、といったキャリアプランをはじめ生活設計をしっかり立 て、それを実現するための早期退職であることが、何より大切です。(芝 正則筆)

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